札幌市東区の総合病院 天使病院
診療部門紹介「専門外来 - 小児科」

専門外来 - 小児科

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※すべて完全予約制です。
受診の際は、かかりつけの医療機関へ当院への予約申し込みをご依頼ください。

アレルギー

診察日 【午後】月曜日
担当医 脇口
内容 小児のアレルギーに関与する疾患についての相談や診療を行っています。
入院による食物のチャレンジテスト(経口負荷試験)やアナフィラキシー症状に対するエピペン(自己注射薬)の処方も行っています。
疾患・症状 アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、じんましん、食物アレルギー など

近年小児のアレルギー疾患は増加の一途をたどっていると言われています。赤ちゃんの時からアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくに悩まされている方も少なくありません。アレルギー外来では、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、じんましん、食物アレルギーなど小児のアレルギーの関与する疾患についての相談や診療を行っています。

原因はなんだろうか? どのような検査が必要なのか? 日常生活でどう対応したら良いのか? 食事制限は必要なのか?などいろいろな面からご相談に応じるようにしたいと思っています。

基本的には厚生労働省から示されている手引きや、日本小児アレルギー学会からのガイドラインに基づいた診療を行っています。食物の関与するアレルギーの方には当院の栄養科と協力し、入院して食物のチャレンジテスト(経口負荷試験)を施行していますので、ご相談ください。

また、重たいアレルギー反応であるアナフィラキシーに対しては、いざという時に自分で注射を行う'エピペン'の処方を検討いたしますので、ご心配の方は相談してください。

診療は予約制です。初めての方は午前中の一般外来でまず相談した上で、予約を取ることも可能です。

心臓

診察日 心臓A:【午後】金曜日 心臓B:【午後】火曜日
担当医 佐々木 脇口
内容 生まれつきの心臓の病気や心電図異常、心臓に関する症状などに対する診療を行っています。
学校の心臓健診後の精密検査も行っています。
疾患・症状 先天性心疾患、不整脈 など

※学校の心臓健診後の精密検査は、ご本人またはご家族からの予約申し込みが可能です。

神経

診察日 【午前】水曜日・木曜日(第1、3)
【午後】水曜日
【午前】木曜日(第2、4)
【午後】木曜日(第2、4)
担当医 朝比奈 中久保
内容 小児のてんかんや神経筋疾患の診療を行っています。
疾患・症状 てんかん、神経筋疾患 など

遺伝

診察日 【午前】月曜日・水曜日・木曜日
【午後】水曜日・木曜日
担当医 外木
内容 先天的な疾患や染色体異常などの遺伝子の異常によって起こる疾患を対象に、さまざまな遺伝の問題に対する相談やカウンセリングを行っています。
疾患・症状 ダウン症候群、プラダーウィリー症候群、ウィリアムズ症候群 など
特徴 当院には遺伝子検査室があります。
そこには専門職員がおり、院内で染色体検査などの遺伝子検査を行いっています。
予約受付 小児科外来または地域医療連携室へお電話下さい。
TEL 011-711-0101(代表)
小児科外来(内線 1110)
地域医療連携室 (内線 2109)

遺伝外来は先天的な病気や染色体の異常などの遺伝子の異常によっておこる疾患の患者を対象とした専門外来です。さまざまな遺伝の問題に対する相談やカウンセリングも承ります。診療日は水曜日(午後)で予約制です。

臨床遺伝専門医・指導医である外木(とのき)が担当します。また、毎月第4水曜日は北海道医療大学先端研究推進センター教授の太田亨先生が診療を行います。

当院の遺伝子診療の特徴は当院には遺伝子検査室があり、そこで常勤の専門職員による染色体検査などの遺伝学的検査を行っているということです。このため、染色体異常などの迅速な解析・診断が可能となっています。また、北海道医療大学および北海道大学をはじめとする内外の研究機関と協力し、最先端の遺伝子解析と研究をおこなっています。

【遺伝外来で診療している代表的な疾患】

ダウン症候群

21番染色体の過剰により、成長・発達遅滞、さまざまな合併症をおこす疾患です。新生児のなかで最も頻度の高い先天異常症で、頻度は約500人に1人ともいわれています。遺伝的な相談、心臓の合併症、血液疾患、消化管の問題、眼や耳の問題、精神的な問題など幅広い症状に対する診療を行います。最近になり、青年期に日常生活の活動能力が急速に低下する「急激退行」という現象が問題になっています。このような問題を抱えた成人の方についても対応いたします。

コラム<ダウン症>

プラダー・ウィリー症候群

15番染色体の異常でおこる、過食・肥満・性格障害などの症状が特徴の疾患です。遺伝子診断・合併症の検査・育児相談・栄養相談・成長ホルモンの投与・精神症状の治療などを行います。

プラダー・ウィリー症候群に関する資料

ベックウィズ・ウィーデマン症候群

11番染色体の遺伝子の活性化にかかわる問題が原因で起こる疾患で、過成長、半身肥大、巨舌などを呈する症候群です。頻度は13,700人に1人といわれています。症状によっては悪性腫瘍を合併するリスクが高くなります。遺伝子検査、遺伝相談、腫瘍の定期的スクリーニングなどの診療を行います。

ウィリアムズ症候群

7番染色体の一部の欠失によっておこる疾患で、低身長と精神遅滞(ただし言葉の表出は卓越している)、心血管の異常などの問題をおこす症候群です。成長とともに体が硬くなる問題もあります。定期的な診療を行い、さまざまな合併症に対応します。

シルバー・ラッセル症候群

生まれるまえから始まる成長障害、逆三角形の顔、左右非対称の体、曲がった小指を主な症状とする症候群です。臨床診断および遺伝子診断を行っています。成長ホルモンによる治療の相談にも対応します。

ヌーナン症候群

低身長、心疾患、胸郭異常、特徴的な顔つきを呈する症候群です。遺伝子検査や診療相談を行っています。

ソトス症候群

5番染色体にあるNSD1という遺伝子の異常によっておこる疾患で、出生前からの過成長、頭囲拡大、特徴的な顔つき、精神運動発達遅滞などを呈する症候群です。症状には幅があり、頻度は10,000人から20,000人に1人といわれています。

かぶき症候群(新川・黒木症候群)

歌舞伎役者の隈取りのような切れ長の眼が特徴的で、低身長や症候群です。頻度は32,000人に1人といわれています。12番染色体の遺伝子異常が原因と考えられています。

【こんな病気や問題に対応します】

  • 染色体異常症をお持ちの方、染色体異常が心配な方。あらゆる染色体異常に対応します。
  • ご家族や結婚相手に遺伝的な病気の方がいて心配な方
  • 原因不明の先天性疾患でお悩みの方
  • 自分の子供に遺伝的な病気が出るのではないかと心配な方
  • 他の病院で遺伝子検査を受けたがよく理解できない方
  • その他遺伝にかかわることなら何でも... ただし、親子鑑定は受け付けていません。

血液・腫瘍

診察日 【午後】月曜日
担当医 飯塚・鈴木(大)
内容 白血病や小児がん、血友病などの定期診療を行っています。
疾患・症状 白血病、小児がん、血友病 など

川崎病

診察日 【午後】金曜日
担当医 脇口
内容 川崎病にかかったお子さんの定期診療を行っています。
疾患・症状 川崎病

内分泌

診察日 【午前】金曜日
【午後】月曜日・火曜日・水曜日
担当医 奥原
内容 小児のホルモン分泌に関連する問題を取り扱う外来です。
低身長、高身長、急に体重が減少や増加した、思春期が早くきたり、逆になかなかこないなどでお悩みの場合、ご相談ください。
疾患・症状 低身長、肥満、糖尿病、思春期早発症、甲状腺疾患 など

※内分泌外来は、ご本人またはご家族からの予約申し込みが可能です。

どんな症状のときに受診すればいい?

背が低い、背が高すぎる、急に背が伸びなくなった、急に背が伸び始めた、
太りすぎている、やせすぎている、急に体重が増えた、急に体重が減った、
思春期がとても早く来た、なかなか思春期が来ない、
甲状腺が大きいと言われた、おしっこの量がとても多い、すぐのどが渇く・・・
などでお悩みの場合にご相談ください。

初診時に持ってきていただきたい資料

①母子手帳、新生児先天代謝異常スクリーニング結果票
②成長の記録(保育園、幼稚園、小・中学校で毎年計測している身長、体重の記録)
③両親、兄弟の身長と体重
④お薬を飲んでいる方は、お薬手帳
④健診や他の病院で受診を勧められた場合は、紹介状、精検依頼票、情報提供書など

内分泌外来では診察前に母子手帳や成長の記録から成長曲線を作成したり、当日計測した身長、体重から標準偏差や肥満度を算出したりするため、とくに初診時においては診察までにお待たせする時間がやや長くなりますが、内分泌外来の特性上必要な作業ですのでご了承ください。

当日お時間のない方はあらかじめスタッフまでご都合をお知らせください。

ホルモン値などの検査では測定に1週間程度を要するものもあり、当日に検査結果をお話しできない場合があります。

診療内容や検査結果の出る早さによって診察の順番が多少前後する場合があり、必ずしも予約時刻どおりに診察できない場合がありますが、できるだけ円滑な診療をこころがけておりますのでご容赦ください。

精神発達外来

診察日 【午後】金曜日(第1)
担当医 石川
内容 子どもの発達に心配を抱えている、あるいは子育てに"困っている感"を持っている親御さんの相談をお受けしています。問題解決を目指した心理療法的子育て方法の指導を中心に診療を行っています。
疾患・症状 言葉の遅れ、言うことを聞かない、勝手に動く、よくぐずる、乱暴 など

子どもの発達に心配を抱えている、あるいは子育てに"困ってる感"を持っている親御さん方の受診をお勧めします。

言葉の心配、落ち着きが無い、言う事を聞かない、すぐ怒る、手が出る、集団に馴染めない、などと心配される幼児さんでは、先ずは「障害ではないか?」と心配される場合が昨今多いように感じられます。

「障害なのか?そうではないのか?」などとお悩みの親御さんには、お子さんの発達の姿を小児の健康な平均的精神発達からどのように片寄りがあるのか無いのかを分析説明した上で、心配事を少なくする事ができる心理療法的子育て方法をお教えします。親として上手な心配の仕方をお教えします。

小児精神医学によれば思春期の心の悩みは10歳には始まっているのです。学校に上手く行けない、チックなど心理的問題を抱えている年長のお子さんには上手な悩み方をお教えします。

予防接種 (小児科)

当院小児科では小児を対象とした予防接種を毎週木曜日と金曜日の午後に行っています。対象のワクチンは国の定める定期接種と任意接種のワクチンです。ただし、BCGの接種は行っておりません。

ワクチンによる病気の予防には、生後早期からの接種が必要です。このため当院では2か月からの接種をおすすめしています。

当院では複数のワクチンの同時接種につきましては、時間をかけて十分に検討してまいりました結果、大きな問題はないとの判断で今後も継続して行っていきます。これにより、来院回数の負担軽減を図っていきたいと思います。また、当院では最近の日本小児科学会の推奨に基づき,おたふくかぜならびに水痘のワクチンについても2回接種をおすすめしています。

同時接種ならびにワクチン接種のスケジュール調整については、ワクチン外来受診時に担当の医師・看護職員が対応しますので、遠慮なくご相談ください。

現在のワクチン接種の要項をまとめました。予約相談などについてはこちらをご参照ください。

また、詳しくは予防接種一覧(小児科)をご覧ください。

オプショナルスクリーニング(小児科)

ヒトの病気の中には、発症する前に治療を行うことで症状をおさえたり、進行を予防できるものがあります。そのような病気を見つけるために行われているのが新生児マス・スクリーニングです。
北海道で出生した赤ちゃんは、26種類の病気の検査を無料で受けています。

オプショナルスクリーニングは、新生児マス・スクリーニングの対象になっていない、いくつかの重大な病気を検査するものです。有料ですが、早くに病気を見つけ適切に治療することで赤ちゃんの命を救うことができます。

受診日 毎週水曜日(午後)
担当医 外木(臨床遺伝センター)
対象 採血する日が生後30日までの赤ちゃん
※天使病院以外で生まれた赤ちゃんが対象です。
※30日を過ぎた赤ちゃんの場合は、費用が課税となります。
費用 14,000円(非課税/生後30日まで)
15,400円(課税/生後31日以降)
対象疾患と発生頻度
  • 脊髄性筋萎縮症(2万人に1人)
  • ムコ多糖症Ⅰ型(10万人に1人)
  • ムコ多糖症Ⅱ型(5万人に1人)
  • ポンペ病(10万人に1人)
  • ファブリー病(10万人に1人<男子>)
  • ゴーシェ病(33万人に1人)
  • 重症複合免疫不全(5万人に1人)
  • B細胞欠損症(10~20万人に1人)
検査方法 新生児マス・スクリーニングの採血と同様、かかとからろ紙に採血します。
検査結果のお知らせ

採血の1ヶ月後に小児科外来にてお知らせします。

陽性の結果が出た赤ちゃんへの対応
オプショナルスクリーニング対象疾患のどれかに陽性反応が出た場合は、天使病院の小児科・臨床遺伝センターの医師が責任を持って説明を致します。その上で、より詳しい検査が必要となりますので、北海道大学病院などの専門の医療機関での診療をご案内致します。
お申し込み
お問い合わせ
  • 人数に制限がありますので、事前に必ずご予約ください。
  • リーフレットをご覧のうえ、お申込みください。
窓口:小児科外来
電話:011-711-0101(代表)
リーフレット リーフレットはこちら<リーフレットはこちら<PDF>
※検査について詳しくお知りになりたい方は、北海道希少疾病早期診断ネットワークのホームページをご覧ください。