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臨床研修医OB太田 紀子(おおた のりこ)

現職
北海道大学病院 小児科 後期研修医
在籍期間
3年間

私は初期研修2年間と後期研修1年間を天使病院で研修させていただきました。天使病院を志望した理由は、元々小児科志望だったのですが、小児・周産期が充実した病院であり、また小児外科があり他では経験できない症例を診ることができると思ったからです。

初期研修の2年間では、内科、麻酔科や他の診療科でも多くの症例を診させていただきましたが、特に小児外科で実際に手術に入らせて頂いたのはとてもよい経験になったと思います。小児科医になってから、実際に診断から手術の適応を考え小児外科の先生コンサルトする、という立場になったとき、どのような手術を実際に行っているのか、外科医の立場からみることができるというのはなかなかできない経験のように思います。そして小児科医の立場でも、道内で小児外科疾患を受け入れる数少ない病院の一つとして術前、術後管理に携わることができました。道内各地からの搬送も多く、小児外科疾患の大半を目にすることができたのではと思います。

また他にも麻酔科で小児麻酔ではどのようなことを注意して管理されているのか、産婦人科で切迫早産や胎児診断された児に対する管理がどのように行われているのか、お母さんたちはどのんな気持ちでいるのか、耳鼻科では小児科でも診ることが多い疾患を専門家はどのような視点でみているのか、など多くを学ばせて頂きました。

初期、後期含め小児科研修としては、やはり記憶に残るのは初期研修の頃からとても熱いご指導を頂いたことです。物覚えの悪い私ですが、小児科でもNICUでも毎日何度も根気よく、カンファや日常診療でご指導頂き、基礎的なことから教えて頂きました。小児の様々な専門の先生がいる病院であり、遺伝疾患も多くNICUも充実していて小児外科もあり、診る疾患の幅は広いと思いますが、common diseaseから稀な疾患まで患者さん一人一人に細やかな診療がされている病院だと思います。今医師として5年目になりますが、診療の基本や患者さんの診方など、天使病院の先生方にご指導いただいた言葉の数々を今でも思い出します。

私は現在は北大関連病院を異動し研修しています。それぞれの病院で診る疾患も違えば先生方の診療方針ややり方も少しずつ変わってくるということを実感しており、多くの病院で研修することにはとても意義を感じます。その中で早い時期に天使病院で働けたことは自分の大きな経験になっていると思います。今後も小児科医として日々精進していきたいと思います。

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