先輩の声
臨床研修医OB山上 雄司(やまがみ ゆうじ)
- 現職
- 2013年4月~ 兵庫県立塚口病院 小児救急集中治療科
- 在籍期間
- 2009年4月~2011年3月 初期臨床研修
- 2011年4月~2013年3月 後期臨床研修(小児科)
この4月より天使病院を離れ、兵庫県立塚口病院小児救急集中治療科で研修をしている後期研修3年目の山上です。天使病院では初期・後期研修合わせて計4年間を過ごしましたが、改めて4年間(特に小児科後期研修の2年間)を振り返ると、決して楽な研修ではありませんでしたが、現在新天地で小児医療を続けるに当たり、天使病院でご指導いただき築くことができた小児科医としての礎はやはり間違えのないものであったと改めて実感しております。
自分はもともと小児科志望であり、道内で研修を始めるに当たり、小児周産期医療では道内屈指の天使病院で研修を始めました。天使病院は病院の規模こそ中規模ですが、小児周産期に関しては道内トップクラスの病床数、症例数を誇っており、NICU、小児外科に関しても道内各地より症例が集まってきており、期待通りの充実した研修をすることができました。そこで、自分が天使病院で研修を行い良かった点、悪かった点をいくつか挙げていきます。
良かった点
- 1.現場での検査や治療の考え方・患者さんとの向き合い方など座学では習得しにくい内容をしっかり学び身に着けることができた。
- 2.症例数が豊富で、特にNICUや小児外科など他の一般小児科では経験するのが難しい症例も豊富に経験することができた。
- 3.2年間の研修で小児科専門医に必要な経験症例をほぼ網羅することができた。
- 4.科の垣根にとらわれず、小児外科の手術助手や外科的手技を多数経験できた。等
悪かった点
- 1.救急患者数はそれ程多くなく、救急に関しては物足りなさを感じるかもしれない。
ただ、4回/月程度当院が当番となる2次救急当番日には十分な経験がつめる。) - 2.当院にない科もあり、当院内で治療が完結できない疾患もある。
(ただ、道内では比較的充実している。)等
天使病院小児科研修は自分たちの研修中も研修内容が改訂されており、より良い研修ができるよう指導医の先生方も尽力してくださっており、今後もより充実した研修施設となることはほぼ間違えありません。ただ、そのためにはまず研修を行う研修医がいなくては始まりません。本気で小児科医を目指したいと考えている先生方にはきっと後悔はさせない研修ができると思うので道内外に関わらず御一考いただければと思います。