札幌市東区の総合病院 天使病院
天使病院の100年史「託児部(天使の友愛児園)を開設」

100年史

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1940年(昭和15年)

託児部(天使の友愛児園)を開設

国家のため、人びとのため、神の御栄えのために

昭和15年、皇紀2600年記念事業として、乳幼児の100_2_takujibu1.jpg保育並びに低学年児童の保護をする目的で託児部(名称・天使の友愛児園)を開設した。

これはもともと、院内の職員及び授産部に就業中の人の子供達を対象として開設されていたものであるが、日中戦争勃発に伴い急激に各種産業に従事する婦女子が急増し、乳幼児の保育がなおざりにされている状況を遺憾に思い、在米の託児室を拡張したわけである。
 
また昭和17年にはこうした託児所新築に伴い建物を100_2_takujibu2.jpgのサムネール画像2階建とし、階上を母子の為の居室とし、家のない母子を対象とした、母子ホーム(居室6)を開設した。
このように、天使病院の事業は、時代の要請に積極的に応じながら拡張を見たのであるが、時代が急激に変化してゆくにつれて、あらゆる事業が国家目的にそって動員されるようになって行った。そのために、社会的責任もいよいよ重さを増し、併せて経済状態も困難となり、常に経営者の頭を悩ませた。
しかし、このような事業は自己満足のためではなく、真に宗教的な信念と100_2_takujibu3.jpg使命感に立脚したものであり、そこで働く人びとは、国のため、人びとのため、神の御栄えのために、その日その日を奉仕したのであった。
 
昭和16年12月8日、日本はアメリカなどに宣戦布告をする。このことはまた、天使病院にとって、今までに幾多の困難を経験しているとはいえ、かつてない不安に包まれた医療を続けなければならない苦しみの始まりでもあった。
 
 

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