1970年(昭和45年)
浜益村無料巡回診療開始
生き続ける病院創立の精神
天使病院の内容と活動は年を追うごとに充実し、地域住民の信頼は深まっていった。
昭和45年には、当別保健所と浜益村役場の要請で、無医村地区無料巡回診療を開始した。以降、創立の精神の下で続けられたが、平成11年にその役目を終えた。
さて高度成長期の明るさの反面、急激な経済の成長はいつか、どこかでひずみが現れる。この時代も、そのひずみから逃れられず、成人病やストレスによる障害など、心を病む人びとが急増した。天使病院はすでに昭和46年5月に精神科の診療を開始して、心を病む人びとのために対応し、社会の要望に応えていた。
疾病は時代と共に変化する。天使病院は常にその変化に応えてきたが、この時代は高齢化社会が進む中で、成人病の予防と治療に心をくだき、心を病む人びとの支えになった時代といえるだろう。