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ハイリスク妊娠


当院では、ハイリスク妊娠を受け入れています。

ハイリスク妊娠とは

妊娠、出産時や産後において母体または胎児・新生児に、何らかの異常が発生する危険性(リスク)の高い妊娠のことをいいます。

ハイリスク妊娠の要因には、妊娠前から把握しているリスクと、妊娠中に生じるリスクがあり、どちらの場合にもそして母体と胎児の両方に対応できる体制を備えているのが周産期母子医療センターです。

中でも、母体側にある既存の基礎疾患や生まれた赤ちゃんの疾患には、専門の診療科が対応します。

ハイリスク妊娠の要因

身体的特徴

  • 35歳以上、16歳未満
  • BMI30以上(肥満)
  • BMI18以下(やせ)
  • 血液型Rhマイナス など

出産に関する既往歴

  • 2回以上の流産、
    早産(妊娠37週未満)
  • 胎児発育不全 など

妊娠前からの基礎疾患

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 貧血
  • 甲状腺疾患
  • 膠原病
  • 喘息
  • 腎疾患
  • 心疾患
  • 性感染症
  • 消化器疾患
  • 高脂血症 など

婦人科疾患

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 卵巣嚢腫
  • 子宮頸がん
  • 子宮腺筋症 など

妊娠中の合併症

母体の状態

  • 多胎妊娠
  • 妊娠高血圧症候群
  • 妊娠糖尿病
  • 前置胎盤
  • 常位胎盤早期剥離
  • 切迫早産 など

赤ちゃんの状態

  • 胎児奇形
  • 子宮内胎児発育不全
  • 胎児染色体異常 
    など
画像:地域周産期母子医療センター

地域周産期
母子医療センターとは

産科病棟と新生児集中治療管理室(NICU)を備え、ハイリスク妊娠や高度な新生児医療を担う施設として指定された病院です。
天使病院では、母体・胎児集中治療管理室(MFICU)も備えており、ハイリスクな母体・胎児の搬送受け入れ体制が充実しています。

豆知識

  • 周産期医療とは

    周産期とは妊娠22週から出生後7日未満のことをいい、周産期医療とは妊娠、分娩に関わる母体・胎児管理と出生後の新生児管理を主に対象とする医療のことをいいます。

  • NICU
    新生児のための集中治療室

    Neonatal Intensive Care Unitの略。
    早産や低体重、先天性の疾患や障害を持つ新生児の心拍数や血圧、酸素飽和度(血液中の酸素状態)などをモニタリングしながら、人工呼吸管理や輸液管理を24時間体制で行います。

    画像:NICU新生児のための集中治療室ー
  • GCU
    新生児回復室

    Growing Care Unitの略。NICUで状態が安定してきた赤ちゃんが、引き続き治療を受ける場所です。
    GCUでは、ご家族が自宅で育児を進めていけるように、退院に向けて育児指導を行っていきます。

    画像:NICU新生児のための集中治療室ー
  • MFICU
    母体・胎児集中治療室

    Mother Fetal Intensive Care Unitの略。
    お母さんとお腹の赤ちゃんに治療が必要な場合や、注意深く経過をみていく必要がある場合に入院していただきます。

    画像:NICU新生児のための集中治療室ー